指導と支援
一つ前の記事にも書きましたが(って、随分前の投稿だ…汗)
香川大学の坂井先生の講演を聞かせていただきました。
その折りに感じたこと。「指導」と「支援」の区別について。
坂井先生は、南養護学校の公開授業と研究発表に
助言者として参加されていました。
講演会ではその日の授業に対して、的確にコメントしつつ
これまでの研究や実践の例を巧みに引用しつつ
そして「ICF」という言葉をいっさい使わずに
子どもを取り巻く環境を意識することの重要性や
「指導」と「支援」の区別をつけることの必要性を
楽しく話されていたことに、ほとほと感心しました。
個別の(年間)指導計画には、当然ながら「指導」の計画の詳細が述べられるわけですが
なんでそういう指導が必要なの?と言う根拠がどこにあるのかと言う部分に
まず、変革が訪れているということ。
例えば、発達心理検査や日常の観察記録などで
その子の実態を把握して、「だから次の課題はこうだ!」と言うことはできますし
確かにそれは必要な手続きではありますが
その時に見ている「その子の姿」って、とても限定的な姿なのですね。
環境が変われば、その子の姿も変わる。
もちろん環境と言う言葉の中にはその子と接している人間も含まれますから「相手によってその子の姿は変わる」とも言えます。
その子の実態をどう見るかということが変化すると、当然「指導計画」が変わってきます。だって、根拠が変わるのですから。
と同時に、「指導」するだけでは達成できないと言うこともみえてくるはずです。
なにせ、環境を変えることは、その子の努力だけではどうしようもない。
とくに学ぶ環境、コミュニケーションする環境など、学校という限定された空間の中で重要な要素がたくさんあります。
そこを変えて行くのが「支援」。
坂井先生は、メガネに例えておられました。
「車を運転するのには免許を取る必要がある。
そのために勉強したり、練習したりするのだが、それは教える側からすると「指導」。
しかし、視力が悪いとその「指導」そのものがうまく行かない。
とすれば、きちんと視力を測定し、メガネを作り、
サイズのあったフレームを準備しレンズの度を合わせて行く。
これは「支援」。
ただし、教習所の教官がメガネを作るわけではない。
眼科医が診断を下し、眼鏡屋さんが品物を提供する。
その連携無くしては、結局車を運転できるという目標は達成できない。
また、教習所の教官は、この人が運転するためには、
どうもメガネをかけた方が良さそうだ…という事くらいはわかっておく必要がある。
なぜなら、なんだかうまく運転できないでいる人をみて、
ただ君の努力が足りないのだ、としか言えなければ
やはり車を運転するという目標は達成できない。
さらに悪いことには
生徒にしてみると、自分が悪いから、努力が足りないから運転できないのだという
間違った理解をしてしまうことになる。」
若干自分のコメントもまぜて書いてしまいましたが
坂井先生の話は、ICFで言うところの環境因子の重要性を
みごとに説明されていたように思います。
さて、
ことしee-clubの活動では、「支援」のあり方を考えながら取り組んできたつもりです。
「指導」と「支援」がごちゃ混ぜにならないようにしていきたいですね。
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環境。本当に大事だなって2学期は特に感じさせられた期間でした。それを変えていかなければいけない反省点も自分の中にあると思いました。
例えば言葉遣い1つでも変わる。←これは3学期の目標でもあります。2学期途中から意識はしているんですけど、まだまだです。
Posted by: みよ | December 26, 2006 at 02:38 AM
みよさん、コメントありがとう。
そう、難しいですよねぇ。
結局100%はあり得ないからね。
ただ、
「どこで線を引くか」と考えるより
「小さな一歩でも、ずっと継続していこう」と考える方が
より良い結果に繋がるような気がします。
継続的中途半端改善ってやつです。
大丈夫、諦めなければ必ず想いは叶うものですよ~
Posted by: charlie | December 26, 2006 at 06:43 AM